補 聴 器
5補聴器装用後の留意点
(1)
定期的聴覚管理
補聴器を装用することによって、その増幅音が原因となって既にある聴力障害を増悪させるかは明らかではありませんが、文献的には聴力を悪化させるとの報告もあります。
従って装用後は定期的に耳鼻咽喉科で聴力の変動を監視する必要があります。初めの1年間は3ケ月に1度は聴力検査を受け、その後は1年に1・2度は検査を受けることが望ましいと思います。
もし悪化の傾向がみられる場合は装用時間や出力の制限、時には治療も必要になることもあるのです。
更に補聴器装用後、年数を経ますと加齢現象としての聴力障害の進行も当然ありますのでその時、その時の聴力に応じて補聴器を調整する必要も生じますので、定期的に耳鼻咽喉科、補聴器専門店で相談してみましょう。
(2)
装用者自身が注意すること
1.
補聴器はショックに弱いので落とさないように注意してつけましょう。畳の上、じゅうたんの上などに座ってつけると安全です。洗面所や道路ではつけたり、はずしたりしないようにしましょう。
2.
直射日光のあたるところ、ストーブのそば、お風呂場、加湿器のそばには置かないようにしましょう。
3.
補聴器をぬらさないようにしましょう。入浴時、洗顔時にははずし、雨にあたらないようにしましょう。
4.
持ち運びは小箱に入れましょう。
5.
使用しない時はスイッチを切り、外出のの際は予備の電池を持ちましょう。
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