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診断基準 |
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1) |
一過性脳虚血発作 |
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(1) |
臨床症候 |
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| 1. |
脳虚血による局所神経症候が出現するが24時間以内
(多くは1時間以内)に完全に消失する。 |
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| 2. |
症候は急速に完成し、かつ急速に寛解することが多い。 |
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| 3. |
出現する症候は多彩であるが、内頚動脈系と椎骨動脈系に大別しうる。
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A. 内頚動脈系
a) 片側性の運動麻痺、感覚障害が多い。
b) 失語、失認などの大脳皮質症状をみる
ことがある。
c) 発作を反復する場合は同一症候のこと
が多い。
d) 脳梗塞へ移行しやすい。
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B. 椎骨脳底動脈系
a) 症候が片側性、両側性のいずれの場合
もありうる。
b) 脳神経症候(複視、めまい、嚥下障害
など)を伴うことがある。
c) 発作を反復する場合には症候の変動が
みられる。
d) 脳梗塞に移行することは少ない。
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(2) |
CT所見 |
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| 1. |
責任病巣に一致する器質的脳病変はみられない。 |
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| 2. |
偶発的に器質的病変が認められても症候発現と無関係であると判断しうる場合には「一過性脳虚血発作」と診断しうる。
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(3) |
その他 |
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| 1. |
脳血管撮影では、頚部動脈の動脈硬化性変化(狭窄、潰瘍形成)などがみられる。 |
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| 2. |
頚部エコー検査などにより、頚動脈に壁在血栓を確認しうることがある。
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2) |
慢性脳循環不全症 |
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脳循環障害によると考えられる、頭重感、めまいなどの自覚症状が動揺性に出没するが、血管性の器質的病変を示唆する所見が臨床症候上でも、画像検査上でも認められず、かつ一過性脳虚血発作の範疇に属さないもの。 |
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(1) |
臨床症候 |
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| 1. |
脳循環障害によると考えられる種々の自覚症状(頭重感、めまいなど)が出没する |
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(2) |
CT所見 |
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血管性の器質的病変を認めない。
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(3) |
その他 |
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| 1. |
脳血管造影、頚部エコー検査などで脳潅流動脈の閉塞、狭窄病変を認めることがある。 |
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| 4. |
上記の自覚症状が他の疾患によるものでないことが十分に確かめられていること。
MRIにより血管性の器質的脳病変がないことを確かめておくことが望ましい。 |
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3) |
高血圧性脳症
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