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診断内容

Condition10
  カラオケが好きで毎日のように歌っていたが、最近仲間に声が変わったと言われるし、自分でも声が嗄れてきたと思う。
 

 私自身は音痴なのでカラオケはやりませんから、どのような所で何時間くらい歌うのかわかりませんが、きっと楽しいのでしょうね。

 カラオケを楽しむ人ばかりでなく、保育園や学校の先生のように大声を出す人が「声が嗄れた」と受診されることが比較的多いように思います。
 これは声を出すところである喉頭の声帯という部位に何らかの問題が生じていることを意味しています。声帯は左右両側にあり、この声帯を振動させて声を出すのですが、大声を出す人や声の出し方に無理のある人はこの声帯の両側、または一側が全体的に、あるいは一部が腫れたり、腫瘤<シュリュウ>をつくることがあります。それぞれ、ポリープ様声帯、声帯ポリープ、声帯結節と呼ばれています。

 これらの疾患も耳鼻咽喉科では声帯の状態をすぐ観察できますので診断は容易です。
 治療法は音声の酷使をさけ、できるだけ沈黙を守り無理な発声をしないようにします。

 さらに吸入療法や音声治療を行いますがこれらの治療や声の衛生に留意しても改善がみられない時は入院して全身麻酔をして喉頭顕微鏡下にポリープや結節を切除します。切除術後はカラオケ、声の使い過ぎに注意して再発しないようにして下さい。

 これまで述べてきた疾患と同じく声が嗄れる病気に、喉頭癌がありますので声の嗄れが長くつづく時は1度、耳鼻咽喉科で喉頭を診ていただくことをお勧め致します。
 早期の喉頭癌の予後は比較的良好ですので余り深刻にならないで受診して下さい。

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