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季節的な病気について

  2花粉症の診断
 
◎問診
 
   受診しますと、先ず医師はいろいろと質問します。
 問診といい各科共通です。現在、あなたが辛く困っている症状を訊いて、その症状がいつ頃からあるか、以前にも同じ季節に同様な症状があって、治療を受けていればその病名と判ればですがその治療内容、特に投与された薬剤の内容そしてその治療法の効果等を教えていただければ大変参考になります。

 つぎにあなたがこれまでどんな病気にかかったか、特にアトピー性皮膚炎、喘息、湿疹にかかったことはないか、家族のあなたと同じ症状を呈する人はいないか等をお尋ねします。
   
 
◎耳鼻咽喉科的検査
 
  (1)

 いよいよ耳鼻科医の出番です。先ず、耳から診ます。
 耳介、外耳道に湿疹様の変化はないか(アレルギー性疾患を疑う一助になります)、鼓膜を診て滲出性中耳炎を合併の有無を確認します。
 つぎに鼻内を診ます。鼻鏡検査といいます。
 アレルギー性鼻炎の患者さんの鼻内所見は特有ですので大変参考になります。この時鼻汁を採って好酸球という細胞が増えていないかをみる鼻汁好酸球検査を行って、アレルギー反応が起きていないかを調べます。

 
  (2)  皮膚テスト
 このテストはあなたにアレルギー反応を起こしていると予想される抗原を探すために行います。プリックテスト、スクラッチテストがあります。
 いずれも前腕の内側の皮膚に針でわずかな傷をつけて花粉、ハウスダスト等の抗原抽出液を滴下して15分後に発赤、膨疹の有無と程度からあなたのアレルギーの抗原をみつけるのです。1度に何種類か行います。
 皮内テストも同じ目的で行います。
 
 
◎血液検査
 
     花粉症が疑われる場合、皮膚テストと同じく抗原検索のために一般的に下記のような血液検査を行うこともあります。     
  末梢血好酸球数 アレルギーであると増加します。
  RIST
(非特異的IgE抗体)

アレルギーが関与しているかを調べる検査です。

  RAST
(特異的IgE抗体)
どのような花粉が抗原となっているかを調べる検査で、疑われる花粉のいくつかの種類について行いますので少し医療費が高くなりますが自分の花粉症の抗原が何であるのか知りたい方はそのことを申し出て下さい。
 
 
◎X線検査
 
   アレルギー性鼻炎では余り多くはありませんが、副鼻腔炎(蓄膿症)を合併することがありますので、その疑いがある時はX線検査を行います。合併していれば花粉症の治療に副鼻腔炎の治療も併せて行うことになります。
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